第51号 KCWA
京都CW愛好会 機関紙



51機関紙表紙


  51号 目次

記念局8N3B局の移動運用案内 JI3CJP

太田広から暑中お見舞い申し上げます JA3PUA

シャックの節電対策 JG3DLX

アマチュア無線と私と 掲載略

近況報告 JG2ULB

霊峰白山に登ってきました JK3KSC

事務局より JA3MRF

第26回初級 CW QSO教室 講習会委員JA3PUA

第26回上級国試対策講習会 講習会委員JA3PUA

第28回 KCWA CW コンテスト要綱 コンテスト委員

ロールコール CHECK IN状況(2011年1月〜8月) 事務局

会員名簿(2011/8/31現在)掲載略 事務局

編集後記 事務局

平成23年9月の第51号機関紙発行に寄せられた原稿




万灯呂山移動



太田広から暑中お見舞い申し上げます
                                            JA3PUA

1.本年も泳いでいます                            
 7/24にこれを書いています。遅くなると記事が書けな
くなりますので今から書き始めています。今年は2週間
も早く梅雨明けしました。まるで夏のような日差しです
今月もう6回プールで泳いできました。今日も行きたか
ったのですが、野暮用で原稿を頼まれた一件がありまし
て残念ながら行けなくなってしまいました。残念無念。
 泳いでいると冷たくて気持ちがいいと思われるでしょ
うが、真夏のプールは温泉に入って泳いでいるような感
じです VY BF。泳ぐのは寒いときの方が体の熱を
吸収してくれるのでFBですね。泳ぐのは冷夏に限りま
すね。                                            
2.私の10%電力削減計画全貌発表                
 戦中派の人間ですので節約は美徳の人種に属します。
当然夏はクーラーを使用しません。でも子供はそんなこ
とお構いなしです。子供の頃は冷蔵庫、扇風機、‥‥等
の無い時代でしたので100kWh/月位でした。今の1/  
14位です。勿論オール電化です。削減出来ない状態を、
さらに10%削減するにはどうすればいいのか? 早寝
早起きの夏時間は当然しています。乾いたタオルを搾っ
て考えてみました。一番大きなものはやはりエアコンで
しょう。陸(おか)屋根(やね)構造の天井ですので寒暑の
激しいときは部屋に居られない感じです。2時間毎に屋
上に水を撒(ま)いて天井からの熱が進入しないようにし
ています。でも邪魔くさいですね。いっそうのことスプ
リンクラーで自動散水した方がいいのじゃあないかなあ
−。雨の日や曇りの時は撒かないようにしなければなら
ないし、撒きっぱなしではもったいないし自動制御が難
しいのではないかなあ−。日射量計である明るさ以上で
スイッチが入るように自動制御し水道のカランに電磁弁
で開閉するようにすればいいと思うのですが。しかし制
御回路を作っている時間はありませんし、電磁弁はない
し、出っ放しではもったいなので、何らかの湿り度検出
が必要です。今年は手動でやるしかないです。気のせい
か涼しいような感じがしてきました(^_^)v。今年は水の
保(も)たしを長くするために、よしずを屋根の防水ゴム
に寝かせてブロックで飛ばないように押さえ、そこへ水
を撒いて保水時間を稼いでいます。屋上から降りてきた
ら汗びっしょりですのですぐに水のシャワーを浴びます
5(回/日)位で屋上散水、シャワーを浴びます。体を乾
かすために扇風機に当たったときの爽快感は VY F
B といったところです HI HI。1時間くらいは
涼しいのですが又ベタベタのようで気持ちが悪くなりま
す VY BF。よしずは10尺1,180円で2枚2,
360円で買いました。手持ちの2枚がありましたので
合計4枚を寝かせてあります。来年はこの上にカボチャ
ゴウヤの蔓(つる)を這(は)わせてさらなる冷却を考えて
います。カボチャ、ゴウヤの葉が太陽熱を吸収して肥料
なしで実をつければ一石二鳥です。屋上は非常に暑いの
で根が枯れそうですので、それこそ水耕栽培にすればF
Bでしょうね。しかし水の補給が保たないのではないで
しょうかねえ? 夜勤で帰れない日がありますからね。
かなりの水を吸収、蒸発しそうですね。吸収より蒸発の
方が多いのではないかなあー? 世話が大変でしょうね
? 出来るかなあ−? Nさん、いかがですか? 来年
度に向けて思案をしています。又ここで報告する日が来
るかもしれませんね。スイカも植えたいのですが、根が
弱いので無理かなあ−。                            
3.ROLL CALL KEY局としての感想      
 創世記の昭和58年代では1年、最近では1ヶ月交替
でのキー局としての感想を述べます。私はKEY局とし
てしか出ていない現状ですので、あまり早い欧文を取る
ことは苦手です。毎日やっていたときは、どんな符号も
取れましたが今は1年に1ケ月 ROLL CALL+
たまに応答にしか出ない状態です。勝手なことで申し訳
ないのですが、応答局にお願いしたいことは@コールサ
インを送られるときはゆっくり2回送って欲しい。∵F
ズレしている時はRIT ONして調整している内に送
信が終わってしまうためコールサインが取れない。Fズ
レ調整する時間が必要です。出来ればFズレのないよう
に調整して送って欲しい。理想はCW TUNE機能を
使ってKEY局に完全同期を取って欲しい。A初めての
固有名詞を送られるときは、ゆっくり2回送って欲しい
 ?マークで繰り返しを強調するか間を開けて欲しい。
B早く送ったため間違えて訂正を入れるよりか、遅くて
訂正のない方が取りやすい。訂正符号の訂正符号がない
ようにして欲しい。C文字化けして取れないときがある
粘りのない符号を送って欲しい。出来れば自分の符号を
パソコン解読器で翻訳できているか診断してから正確に
送って欲しい。以上を弱ければ弱いほど遵守して欲しい
D交信を短時間で終わる必要があるためQRPはやめて
欲しい。取れなくて何回も何回も聞き直しでは待ってい
る人に迷惑がかかる。E強調以外は送信速度を一定にし
て送って欲しい。早くなったり遅くなったりすると取り
にくい。KEY局の条件は以上の逆でなければならない
のですが、プロではないし、めったに出ないので無理で
す。皆さんのご意見をKCWA HPの掲示板に書き込
んでご意見、批判下さい。他のキー局の方のご意見はい
かが? 取りやすいキー局はどの局?                
4.他のロールコールの応答方法                    
 昔の話ですが、50MHz CW関西ロールコールで
はチェックイン局はCWで、キー局はSSBで応答して
いました。昔KCWAでも2巡目の時はお互いにSSB
で切り替えてやっていました。CWのみという人が多く
時間が2倍かかることから中止となりました。又キー局
の任期は1年でした。火曜日に出張、残業を入れないよ
うにと大変な苦労でした。終わった時はほっとしました
毎日今日は何曜日かと1年間心配の連続でしたHI H
I。いちどSSBの復活もいいと思いますが?        
5.ROLL CALLと電力量                    
 YAHOOオークションで買った1KVA、巻数比2
のトランスの鉄損を測定するためアナログ積算電力計を
YAHOOオークションで買いました。目的は励磁電力
がいくら位かを知りたかったからです。今でしたら省エ
ネ用の小型デジタル製でCO2の測定も出来るいいもの
が出回っています。「もう少し待てば」と残念です。こ
れを無線機の直流電源装置にセットしてロールコールス
タート、ストップの値の差から電力料を出し電力単価を
かければ電気代が出ます。1回当たりのROLL CALLに電
気代がいくらかかっているか今年の6月ROLL CALLで計
測してみました。H23.6月第1〜4周目で各々 0.39,0.
43,0.30,0.30kWhでした。エントリー局数は16/17/16/  
15局でした。電力量は局数ではなくおしゃべりの時間に
比例しているようですね。1−2回目は1年ぶりの挨拶
をしていて時間過多の傾向有り HI HI。 単純平
均で0.355 kWh。これにH23新電力料金単価22(円/
kWh)をかけ算すると電気代は 7.815≒8(円/1回当た
りのROLL CALL)。0.5(円/1局当たりの交信電気代)。
月4回ありましたので4倍すると32(円/月)。数字自
体初めてで面白いですね。皆さんはいくらになったでし
ょうか? 本当はもう少し細かく計算すればハピE契約
ですのでもう少し安くなります。 え! 「コラ そん
な馬鹿げた計算するのはおまえだけや やめとけ アホ
!」 ごもっともです。シュン (@_@)                  
6.測定器+シャックの整理第3弾                  
 シャックも前回でかなりすっきりとしてきました。V
Y FB CLEAN. シャックの棚にアナログのT
Vがまだ1台あります。10年前TVI調査用にと7イ
ンチのTVを購入したものですが、ちょうどこの日アナ
ログTV終了しました。正午過ぎに真っ青になり、深夜
0時にスノーノイズに変わりました。ACアダプターも
12V 3Aの馬鹿でかい代物です。ACアダプターは
捨てずに流用を考えています。このTVは電波を出して
いるときに妨害電波が出ていないか? 無線をしている
ときに見るために買いました。もうその用を果たさなく
なりました。リサイクルに出せばお金が\2.8k円かかり 
ますので分解して捨てるつもりです。幸い小型ですので
ブラウン管鉛ガラスの量も蛍光灯1本分くらいですので
新聞紙に包んで出します。故障してもいないのに使えな
くなり捨てるのは忍びないですが、持っていたらさらに
狭くなりますので捨てます。最後に自分も捨てます。  
 ラジオもデジタルの声がかかっていますがこちらの方
は進展がないようでほっとしています。標準放送の周波
数を開放したところで約1.6-0.5=1.1MHzしか空かないの
ではあまり意味がないのでしょうね。他に使用待ちがい
ない等で足踏み状態のようです。標準放送は夜になると
大陸の混信で聞きにくいのが欠点です。東京では放送局
が近いせいか、山がないせいかそんなことは感じません
でした。亀岡はその逆で放送局から遠いし、盆地ですの
で聞きにくいです。そんなことよりFM放送を今の民放
に解放したらこの一件は解決します。しかしそのときは
亀岡に中継局が出来ないと田舎には弱すぎて受信が難し
いです。混信はないが電波が弱いのです。外部ANTで
M2−3くらいです。                              
 JRCのNRD545を大金を使って買い込んでいま
すのでこれが使用できなくなったらどうしようか? と
考えていたのですが、進展無くほっとしています。TV
 & RADIOが同時にデジタル化されてしまっては
お金がいくらあっても足りませんからね。無線に関係な
い人はたぶんラジオは自動車しかあまり使わないんじゃ
あないかと思います。最近ではカーナビでワンセグTV
が主流ですが。運転しながらTVは見られませんから。
もしラジオがデジタル化されたら現在の車+中古車はど
うなるのでしょうね。たぶん皆さん買い換えしないと思
います。そうなるとラジオに広告を出しているスポンサ
ーが縮小してしまいそうです。たぶんデジタル化が行わ
れても5年くらいは平行して放送が続けられるものと信
じています? そうなると私の寿命、一生は何とか買い
換えせずに行けそうですね。これは私の推測で本当にど
うなることか分かりませんよ。ただ言えることは新たに
無線機、ラジオ、ANTを買わないことが最重要事項で
すね。                                            
7.第26回上級ハム国試対策講習会の対策     
 平成23年の10月期国試から電気通信術の試験が無
くなります。通信術が出来なくて上級をあきらめていた
人に朗報です。しかし昔苦労して上級を取った人からし
たら嘘みたいな話ですね。私もその一人ですが。私の時
の電気通信術は別の日に指定があり、わざわざそのため
に1日大阪の関西TV専門学校まで受験に行きました。
1級ともなると和文も有りなかなかハードルが高かった
ことを覚えています。2級は和文が無く簡単でしたが1
級の壁は高かったことを覚えています。それが全廃とは
時代も変わったものですね。これからは1級の人が出て
きても電信は全然出来ない人が大量に出て来ますね。こ
れも時代の趨勢ですから仕方ないことでしょうね。推測
ですが、来年の上級講習会の参加者は増えそうですね?
 これに近いかどうか一例があります。昔はパソコンと
いえばただの箱でした。買ってきて自分でマシン語又は
アッセンブラでプログラムを入力します。素人は全く歯
が立ちませんでした。受け付けるのは0-9,A,B,C,D,E,F
の16文字だけでした。マウスは当然存在しません。そ
の後OSがBASIC,MS DOS、TRONとなり
大流行。その後貿易摩擦スーパー301条でTRON 
→WINDOWSで統一せざるを得なくなりました。こ
のとき東芝がDYNABOOKでソフトが最初から入っ
ているものを売り出しました。自分でインストールせず
にスイッチを入れればソフトウエアーが勝手に動き出す
機械になり誰でもが使えるようになりました。    
この逆のように電信は昔の一握りの人しか使用できない
言語になってしまうんじゃあないでしょうかねえ? 今
まではかろうじてハイパワーの免許取得のために勉強の
道具であったCWが、道具でなくなったのでは誰も使わ
なくなってしまうことと思います。KCWAのメンバーや同
類の会が継承発展していなければならない責務が課せら
れたような気がします。KCWAの基本理念である「CWの
普及とCWの啓蒙」が課せられた使命といったところで
しょう。                                   
 つまり、こんなことが言いたいのではなく当然上級講
習会もその指導要領に従わねばならないので本年度から
電信は全面的に削除します。その分を無線工学の時間配
分に充てられるためより充実した講義が出来るように変
更します。                                  
 現在は各地方本部の講習会との横の連絡がないので各
々どのようなカリキュラムに変更されるか分かりません
CQ誌の記事に取り上げられても良さそうなんですがねえ
? 今までの各地方が初級、上級のカリキュラムがどん
な内容で講義をしていたのか知りません。      
 新指導要領に従った来年度の上級TEXTはHPにU
Pしています。皆さん一度見てご意見下さいね。意見が
あれば掲示板に書き込んで下さい。         
 本年度から長年親しんできた会場であるキャン**プラから
卒業して六尊皇会館に変更します。場所は洛南(旧東寺)
高校の北西にあたります。京都駅から西方向徒歩約20
分。1年前から予約可能、無料駐車場約20台あります
ので非常に便利?になったと思います。AV機械の搬入
には大助かりです。昔の文化パルク城陽のような感じか
な−?                                    
8.初級CW講習会のTEXT変更         
 昨年度ペディション参加のテクニックもJI3CJP/森田
さんのご協力で急遽アドリブ追加しました。次々とパイ
ルをさばく様子は電信ならではの醍醐味です。これこそ
ラバースタンプの次にマスターすべき必修の交信術、言
語と感じました。本年度は皆さんもパイル局に参加のた
めキーと発信器を持参してご協力をお願いします。初級
の講習会でありながら上級のパイルさばきをすること自
体に批判は多々ありますが、電信を長く続けていくため
の究極的手法(プラトー対策)と考えます。たぶんどこ
の講習会もしていないかなあ−と思います????  
 普通に交信していては絶対に得られないカードが得ら
れるし、アワード申請にも使えますからね。電信の壁( 
プラトー)を乗り越える為にもいい方法だと思うんです 
が???                                   
本項目のため+4P追加しました。逆にあまり人気のな
い項目、重複掲載、整理等で−4Pで枚数変化なし。上
級と同じく来年度版がUPされていますので一度見て意
見がありましたら前記同様一報下さい。ではアイボール
講習会の席上でお会いすることを楽しみにしています。
                    de JA3PUA




シャックの節電対策
                      JG3DLX

 3月11日から世の中は一変してしまいました。一体
誰がこんな事を想像したでしょうか。私に出来る事は結
局節電と募金だけでした。そう言う現実でした。   
 さてこんな状態ですが、私の書く文章は相変わらずの
内容となりました。KCWA会員の皆さんにお読みいただく
時は、まだ残暑の頃かも知れません。あくまで一服の清
涼剤としてご覧いただければと思います。またこの半年
の間にいろいろありましたので。先をどうぞ。    
1. シャックの節電対策(副題:勇気ある撤退)   
 何年程前だったでしょうか。「旧型扇風機による発火
事故」、そう言う意味合いの新聞記事を読んだ事があり
ました。読みながら我が家の扇風機を見て蒼くなりまし
た。一体何十年前からあるのか分からないものでした。
その為、その数日後には新製品に世代交代しました。ま
ずはホッと一息でした。                            
 ここまでは良かったのですが、もうひとつ気になる事
がありました。それは、シャックに置かれた旧型ゼネカ
バ受信機(旧八重洲 FR-G7700)でした。「まだお使い
でしたか?」そう言われそうですね。「はい、そうでし
た。」でも発売からそろそろ30年程になったでしょう
か。「今日は大丈夫だったけど明日は?まさか発火とか
出火と言うような事はないのだろうか?」そう思うと落
ち着きません。それで今年梅雨に入ってからそのプラグ
をコンセントから抜いてしまいました。丁度節電を考え
る必要を感じていましたので。また、目の前にあるとど
うしても使いたくなってしまいそうです。その為「勇気
ある撤退」をさせる事にしました。相変わらず大げさで
すが。                                            
2.足るを知る                                    
 前項とも関係のある内容ですが、もう一台のゼネカバ
受信機(ICOM IC-R75)を購入後そろそろ3年と半年にな 
りました。「勇気ある撤退」をさせた旧型機種と比べる
と、基本性能も付属回路も申し分ありませんでした。で
も、ただひとつだけ気になる処がありました。それは音
の硬さでした。キンキンとした聴き辛い音でした。イン
ターネットで調べても同様の情報が見つかりました。見
つかってもそれだけでは何の意味もありません。その為
すっきりしないまま使い続けていました。それが、今年
の梅雨入り直後急にシャックの片隅で出番を待ち続けて
いる外部スピーカSP-520(TS-520用)が目に入りました。
まだ持っていたのかと言われそうなものばかりですが、
まだ探せば同様の物が見つかるかも知れません。それは
さて置き、こちらの外部スピーカに繋ぎ換えてみました
すると、専用の物より数段聴き易くなりました。以前専
用スピーカを使っていた頃は耳が痛くなる事もありまし
たが、交換してから非常に聴き易くなりました。正直を
言うと「勇気ある撤退」をさせた旧型機種の方が更に聴
き易いのですが、今となっては後の祭りです。でも手持
ちの別の外部スピーカに交換させただけで、これだけ音
質が改善されました。まさに「足るを知る」でした。  
3.季節外れですが                                
 今頃書くのも季節外れですが、冬の楽しみを見つけま
した。私は毎週土日の夜10時からVOAの「JAZZ OF      
AMERICA」(だったと思いますが)を聴く事を楽しみに 
しています。多分何度か書いているとは思いますが。以
前は9760kHzしか知らなかったので、冬の間は聴く事が 
出来ませんでした。その後インターネットを始めてから
別の周波数も見つける事が出来ました。今となっては  
7575 kHzだったか、9640 kHzだったか忘れてしまいまし
た。でも、今度の冬もまた楽しめるでしょう。受信機に
複数の周波数をメモリーしておきましたので。適当にメ
モリーを切り替えれば多分受信出来るでしょう。非常に
アバウトですが。                                  
4.中途半端ですが                                
 またさっきの話と関連のある内容ですが、夏の間も  
9760kHz以外でVOAの「JAZZ OF AMERICA」を受信出来る 
周波数を見つけました。7575 kHzと7540kHzだったでし 
ょうか。(良く覚えていなくて申し訳ありません。)両
方とも殆ど混信知らずで、快適に受信出来ました。それ
でも、どちらの周波数も受信できないラジオが複数見つ
かりました。以前「スカイセンサーシリーズ」を作って
くれていたメーカーの昨年のカタログを調べてみました
すると、比較的低価格帯の機種において受信周波数範囲
から外れている事がわかりました。何とも中途半端な周
波数で放送してくれているものだと思いました。折角殆
ど混信も受けずに快適に受信出来るのに、受信周波数範
囲から外れている機種があるとは。何とも勿体ない事で
す。残念。                                        
5.小さくても、力持ち                            
 さて、今度はまるで別の話です。5月の末頃の事です。
テレビのスイッチを入れても何も映らなくなっていまし
た。「もしかすると」そう思って屋根の上を確認してみ
ました。案の定、通過した台風崩れの低気圧にアンテナ
がなぎ倒された後でした。同じアンテナマストに固定さ
れたFM ANTも、ロングワイヤ成らぬショートワイヤアン
テナも同じ結果でした。その為電気店に「SOS電話」し 
て、事なきを得ました。やれやれ。ついでに「老朽化し
たFM ANTを新品に交換」という事になりました。10エレ
(?)から3エレに変わりましたが、受信感度に影響は 
ありませんでした。それはいいのですが、では何故以前
は「あんな大きなアンテナ」を?                    
6.何時から?                                    
 今年も電波使用料を納入しました。でも送られて来た
請求書を見て「おや?」そう思いました。去年までは確
か500円だったはずなのですが、今年は300円に変わって
いました。安くなったので文句を言う気はありません。
でも、何で安くなったのか知らないのは私だけでしょう
か?ま、いいですね?                              
7.やっと結論が出ました(副題:やっぱりか)      
 一体何冊の「速読本」をはしごしたでしょうか?その
度に少しは本を読むのが速くなったのでしょうか?多分
10冊前後は目を通したでしょう。中にはページを開いた
だけで絶句したものもありました。その中でも、「これ
は良かった」そう言えるものが2冊だけ見つかりました。
そのうちの一冊が「世界一わかりやすい速読の教科書」
でした。今さら詳しい説明など必要ないかも知れません
付録のCDに録音された文章朗読(超高速)を聴きながら
本の同じ文章を目と耳で追いかけて行く。それを一週間
続ければ「読書スピードが3〜10倍になる」そう言う内
容でした。「本当かな?」最初はそう思いました。でも
確かに一週間で卒業した直後は本当に速くなっていまし
た。「やれば出来るじゃないか!」そう思いました。で
も3カ月も過ぎる頃になると、以前ののんびり読書に戻 
っていました。「一週間で卒業出来ると書いてあったじ
ゃないか!」そう叫びたくなりました。でも、叫んでも
何も変わるものでもありません。それで、前述の通り、
何冊か「速読本」をはしごしてみました。そして結局ま
た同書に戻ってきてしまいました。同書の付録CDでは同
じ文章を通常の3倍、4倍及び10倍速で録音されています
それで、今度は10倍速のみ殆ど毎日聴いています。する
と、それだけでも読書速度がまた速くなっていました。
新聞も本もまたスピードアップしました。「速読の達人
」にはとてもかないませんが。まずは、ホッと一息です
8.もう一冊ありました!                          
 前項の本の他に、もう一冊「これは」そう言える本が
見つかりました。「超速読勉強法」(成美文庫)です。
以前新聞広告でも見かけた事があります。その為、「あ
あ、あれか!」そう思われた会員さんもいらっしゃるか
も知れません。その本の中でも「指差し法」というのが
ありました。ここで文章だけで説明するのは難しいので
すが、同書の通りにやってみる事で好結果が出ました。
「速読トレーニングゼロ」で、読書スピードがいきなり
3倍ぐらいに跳ね上がりました。興味のある会員さんは 
一度同書をご覧ください。こんなに簡単に速くなるとは
驚きでした。尚、同じ著者の別の書籍においても同じ「
指差し法」が紹介されていました。私は数年前にこちら
で確認済みです。このやり方だけでも十分かも知れませ
ん。                                              
9.何で?                                        
 昨年もそうでした。折角速読トレーニングをしても夏
になると途端に読書スピードがダウンしてしまいました
エアコンの良く効いた所ではまだいいのですが、そうで
ない所では特にスピードダウンしてしまいました。そし
てまた涼しくなると速くなる、その繰り返しでした。暑
くなる前は「本によっては」細切れ時間だけで一日に一
冊読めるようになっていました。何と言う快挙!それが
暑くなると途端に「シュン、シュン、シュン」と遅くな
ってしまいました。その為、また涼しくなったら、少し
は速く読めるようになるでしょう。頭がすっきりする頃
には今よりは速くなっているでしょう。ちょっと楽しみ
です。                                            
10.慌てなくてよかったです                        
 手持ちの周辺機器が新しい基本ソフトに対応している
かどうかは、パソコンを買い替える度に気になる処です
幸いプリンタは大丈夫でした。でも2月現在スキャナド
ライバはまだでした。そろそろ大丈夫でしょうか?非常
に気になる処です。何と言っても手持ちパソコンの「賞
味期限」が近づいていますので。何とかなりますように
!                                                
11.ああ無情                                      
 来年当たり次の新しい基本ソフトの発売が、控えてい
るそうです。新聞で読んだのだったでしょうか?それと
もパソコン雑誌?今の「7」は何時まで使えるのでしょ 
うか?私はまだのんびり屋さん基本ソフトを辛抱強く使
い続けているのですが。そんなに慌てないでください!
12.変わるものと変わらないもの                    
 まだ昭和の頃のお話です。その当時高校の通学路の途
中に一軒の電気店がありました。そして殆ど毎日のよう
にそこに顔出しする生徒たちの一団がありました。    
「やっぱりナショナルのクーガ2200は格好よいな!」  
「特にこのダイアル周りがな!」                    
2番目の発言は私だったような気がします。一団の数や 
メンバーは日によって多少入れ替わりがありました。で
も、「憧れのラジオ」を見つめる「関西弁の高校生たち
」の目は活き活きとしていました。そして何時しかその
「憧れのラジオ」は店から消えていました。恐らく何処
かの誰かが買って帰ったのでしょう。今となっては調べ
る術もありません。それ以来誰もその「憧れのラジオ」
の話をする事もなくなりました。遠い過去のお話でした
 さて、時は変わって今年の春の事です。その電気店を
含むショッピングセンターごと更地に変わっていました
そしてその中に小さな看板だけが立っていました。「売
土地」そう書かれた文字だけが印象的でした。絶句!  
 でも変わっていないものもありました。あの頃の「関
西弁の高校生たち」は大人になってもやはりまだ「関西
弁」のままでした。また絶句!                      
13.こちらも変わっていました                      
 前項の少し後の事です。久しぶりに「憧れのラジオ」
と同じメーカーの「ラジオカタログ」を入手しました。
そして最初のページから順番に見て行きましたが、短波
放送受信用の所謂「BCLラジオ」が出てきませんでした。
「そんなはずはない!」そう思って何度も確認しました
が、やはり見つかりませんでした。何年か前のカタログ
には確かに掲載去れていた筈なのですが。最近は中国製
のラジオに人気があるそうですが、国産の機種はどうな
のでしょうか?昨年の別のメーカーのカタログには確か
に数機種掲載されていたのですが。まだ昭和の頃は特に
二つのメーカーの機種に人気が集まっていた筈なのです
が。両横綱の一角は何処へ行ってしまったのでしょうか
?またまた絶句!                                  
 相も変わらずまた長くなってしまいました。原稿を書
いている今はまだ暑くて堪らない気温です。KCWA会員の
皆さん体調に気をつけてお過ごしください。          
                              de JG3DLX



アマチュア無線と私と                        掲載略



近況報告
                      JG2ULB
毎日、暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょ
うか。                      
さて小生のほうはと申しますと今年は例年になく夏場は
本業のほうが多忙で、ましてか3月11日に発生した東日 
本大震災の影響で 節電 節電と現場のほうは、とても暑
い中にて業務をこなしてやっているしだいでして、この
震災の影響がいつまで続くことやらと先の見えないとこ
ろであります。無線活動のほうはと申しますと10年ほ
ど前に購入した半自動電鍵(Bag Key)の交換つまみが折 
れてしまい使用不能になってしまった。メーカーには連
絡し近日中に部品を送ってくれるとのことであります。
メーカー自身、半自動電鍵の製造を打ち切ってもはや  
10年以上になるのですが我々電信愛好家にとってはとて
もうれしいことでもあります。ちなみに半自動電鍵はハ
イモンド製のBK-100であります。                    
その2 FCZモノバンドコイル製造中止               
自分自身、無線機の修理や付加装置のよく利用するFC
Zモノバンドコイル(ハムバンドコイル)製造が中止にな
ったというニュースが飛び込んできた。製造元のFCZ
研究所の代表 大久保忠氏(JH1FCZ)も高齢のためと材料 
調達が(?)難しくなったためと察するが 今までにFCZハ
ムバンドコイルの出てくる前は東光のモノバンドコイル
を利用していたがまたもや市場から徐々にその姿を消し
ていくのは惜しいと思うのは小生だけでしょうか。最近
時間がなかなか取れないために自作する機会が減ってき
たが、これも自作する者にとってやりづらくなってしま
うのは誰もが思うかとでしょう。                    
その3 自作10MhzCW用送信機及び受信機             
以前から計画していた自作10Mhz自作送信機と受信機が 
完成したのでそのレポートをしたいと存じます。まづは
受信機から。この受信機の構成はラジオ用IC 三洋の 
LA1600を用いたものでスーパーヘテロダイン方式のもの
です。このICは使用周波数の上限が30Mhzぐらいのも 
のですが上限より低いので(利用周波数が)外付けの中間
周波数(455Khz)フイルターがセラミック振動子(セラロ 
ック)を用いた安価なものが使えるといった利点がある 
のも自作しやすいといったところです。この受信機には
以前CQ誌に発表されたセラロックを5個使ったもので 
帯域幅は1Khzです。実際作ったフィルターを使って今回
製作した受信機の中間周波数に使ってみると見事な選択
度!フィルターの切れもなかなかのもので我ながらニン
マリと言ったところで、周波数マーカー発振器で(MI 
X)今から35年ほど前にミズホ通信から発表されていた 
マーカー発振器(小生のところで現用で使っているもの)
選択度を確認してみるとそこそこの性能で、出来上がり
として実際この受信機を用いて受信してみるとそこそこ
の受信感度があり                                  
受信機略図
 (アンテナは2メータほどの電線) JA国内はもちろん 
BY、HL、UA0、BV1、(台湾)もよく聞こえてき
ます。まともなアンテナ(ダイポール又はバーチカル等)
を使えばもっとよく聞こえると考えます。            
次に送信機。この送信機はごくありふれたものでキット
を流用したもの、QP-7(ミズホ通信が以前出していた   
7MhzCW送信機C2W キット。現在はアマチュア無線応援団
キャリブレーションから発売)を10Mhz帯に作り変えた 
ものを製作したものでありこのキットを中心に付加回路
を付け加えたものです。この送信機はフルブレークイン
方式にして送受信が瞬時に行えるようにしました。これ
は今回製作した受信機との組み合わせだけではなく他の
受信機とも組み合わせて使えるようにしたもので送信周
波数は10.100Mhz〜10.160MhzまでVOXで可変することが 
出来る様にしたものです。送信機自身は完成しているの
で電波の発射は出来るのですがまだ変更申請を出してい
ないので近日中に変更申請を出して正式に電波が出せる
ように出せるようにしたいと考えております。        
今現在、自作する人が年々減ってきてと言うか機器を製
作するための部品がなかなか集まらないのが現状で一つ
の計画を立ててもうまくいかず、企画倒れになることし
ばしばです。しかしこれらのことにめげずにアマチュア
無線活動の一つとして此れからも続けていきたいと考え
ております。                                      
送信機略図
               平成23年 盛夏      de JG2ULB



霊峰白山に登ってきました
                                            JK3KSC
  白山は富士山、立山と共に日本三霊山のひとつであ
る。白山連峰の最高峰御前峰(ごぜんがみね)は標高2,  
702mあり、頂上には一等三角点と白山奥宮がある。石川
県と岐阜県の境界にあり「白山スーパー林道」が有名で
ある。                                            
台風9号も過ぎた8月6日〜8日、中学2年になった孫娘と 
二人で2泊3日の予定で私にとっては4回目の白山登山を 
してきました。                                    
私は山に魅せられてとか山に特別な思いがあるとか、人
に言える様なポリシーもある訳でわないが、何となく今
までに夏山の立山、剣岳、富士山、白山などを登ってき
ましたが、今回は一週間前あたりから体力的にも精神的
にもかなりプレッシャーを感じていました。そして、過
去の登山とは異なり出発前から人生最後の登山のような
気がしてなりませんでした。体力の限界を感じたのかも
しれません。                                      
8月6日 墓参を兼ねて加賀温泉 泊                  
8月7日 本日より登山、快晴                        
6時起床、昨日はから始まった旅故、孫娘はさすがに眠 
そう、朝食もそこそこに6時40分に宿を出発、行き先 
は「石川県白山市市ノ瀬」である。フロントガラスの向
こうに懐かしい2,700mの雄大な白山がそびえている。 
この白山は小生が高校まで毎日眺めてきた山なのである
カーナビの到着予定時刻がどんどん早くなり、約20分短
縮して8時10分に目的地である標高820mの「市ノ瀬」に
到着した。 シャトルバスに乗り換えて登山口のある「
別当出合」(標高1,250m)の小屋に着いた。愈々、出発で
ある。小屋を出ると直ぐ大きな鳥居が登山者を待ってく
れている。白山は全国に約3,000ある白山神社の総本社 
であり、これから霊峰白山の神社境内を登山することに
なるのである。ここから2,450mの室堂(むろどう)まで 
標高差1,200m、距離にして6kmの登山の始まりであ 
る。登坂標準時間は5時間位らしいが、私は肺気腫の疾
病があり、今回も携帯酸素5本を持参し、これが精神的
且つ肉体的に私の味方であり最大の友であった。      
8時40分鳥居を潜り出発、登山道は十数メートル位ある 
雑木林のジメジメした1m幅位の道が続く、道は雨で土
が流され木の根が10cm以上露出している。しっかり足元
を見ないと歩けない。10分もしない内に早くも額から、
胸から汗が流れているのを感じる。30分で1回の休憩を 
取ることを孫娘と申し合わせるがその30分の長いこと。
1回目の休憩からこの始末だから先が思いやられる。   
白山登山

計画時に予想した通り徐々に勾配が急になり呼吸が早く
なる。やっと、待ちに待った一回目の休憩をとり、早速
酸素のお世話になることにした。深呼吸しながら数回の
酸素吸入、先ほどの荒い息が急に収まり効果抜群である
休憩時間は予め5分と決めていたので時間厳守で腰を上
げなければならない。落石が流れ落ちてきたような谷川
を縫うように道が続いている。次はどの石に足を載せる
かこんなことを考えていると、頭の中は無の状態である
両側に白と青のアジサイの花が私たちを迎えてくれてい
る。大木に陽の光を遮られたアジサイは枝振りも悪く細
く貧弱そのものであるが限られた条件のもとで頑張って
咲いているのは健気で共感を覚えた。                
話は変わるが一歩の段差が50cm以上になることがしばし
ばあり、こんな時は花どころでなく一歩登るのに「ヨー
イショ」と気合を入れて上がるのである。こんな道が続
くと心臓が爆発しそうだ。何度も時計を見ながらやっと
二回目の休憩をとることにした。酸素吸入と水分補給を
取ると嘘のように呼吸が整ってくる。そして、これから
先約1時間位は本ルート最大の急勾配の筈であり、胸突 
き八丁の難所である。                              
でも、これをクリアすれば稜線に出られご褒美に素晴ら
しいお花畑と雄大なロケーションが待ってくれているは
ずである。                                        
道端に無造作に転がっている岩石の中に妙な石を見つけ
た。初めはコンクリートかと思ったが、意外にも白山の
起源の証を知ることとなる。今より遡ること1億5千万年
前、琵琶湖の数倍の湖だったこの地が噴火し、湖岸や河
川の角の取れた丸いツルツルの石が溶岩に取り込まれ固
まったものらしい。豆が多く入った「豆もち」のような
岩石である。標高2,000m付近でも多く点在しており、大
自然の凄さ、甚大なエネルギー改めて驚いた次第である
頭上に稜線が見えてきた、距離にして50mもない位だが 
はしごを登るような急斜面なので身体が思うように動か
ない、心臓が悲鳴を上げている。酸素ボンベを吸いなが
らの登坂。残り20m位のところで遂に休憩を余儀なくさ
れた。体力の限界を感じた瞬間でもあった。全行程の1/
3も過ぎていないのにこの有様では先が思いやられる、 
悪戦苦闘の結果、遂に稜線の付け根の「別当坂分岐点」
に着いたのである。出発から既に2時間半を過ぎている 
が今回の全行程の中の最も厳しいルートを踏破したこと
になり、少し安堵感と充実感を味わった。            
予想通りの雄大な山岳ロケーションが開けてきた。これ
からの登坂は勾配もかなり優しく楽しめそうだ。次のポ
イントの「殿ヶ池避難小屋2020m」には2時間はかからな
いだろう。                                        
尾根縦走は谷から吹き上げてくる風が清清しい。北壁斜
面から吹き上げてくるミスト、霧が顔面の汗を冷やして
くれる。数時間前のあの真夏の暑さを忘れさせてくれる
ここで、この縦走中最大のアクシデントに見舞われるこ
ととなった。リュックのポケットに入れてあった水がな
い、どこかで落としたらしい。二人合わせて500mlボト 
ル2/3位しか残っていないのである。ここはゴールの室 
堂までのまだ半分くらいの地点であり、水分補給は充分
とる必要があるが、これからの稜線縦走では水の補給場
所もないはずなので、水の消費は極力抑え、次に水を確
保できるまでは喉を潤す程度にしなければならなかった
最大のピンチである。                              
30分程過ぎた頃から西の方から遠雷が聞こえてきた。
雲行きが怪しい、数キロくらいの大きな谷を挟んで西方
の山から雷雲が地を這うように近づいてくる様はアニメ
の画面を見ているようだ。この辺は数メートルの木立が
斑にあるが殆んどが熊笹が続く稜線なので雷を避ける場
所はない。雷には無防備に近い状態で危険極まりないポ
イントである。願うことは唯、雷雲が我々を避けて通過
してくれることのみである。 時間とともに願いが天に
通じたのか雷雲はどうやら我々をかすめていったが、そ
れも束の間、雨が降り出してきた。木立の元でレニーウ
エアを着用、リュックにカバー、カメラもバッグに納め
再び歩き出す。土砂降りの中、歩くこと20分ほどで運
よく標高2,020mの「殿ケ池避難小屋」が目前に現れた。
「地獄の中の仏」と言ったところか。避難小屋は全行程
中1箇所しかなくここを通る時刻と位置(小雨で通過し
た人は戻らないだろう)が合わなければこの小屋を利用
出来ないので正に幸運であった。                    
小屋は既に20人くらいの人でほぼ満員の状態でしたが私
たち二人分のスペースは何とか空けてもらい、腰をおろ
すことができ、ゆっくり休むことが出来ました。カッパ
を脱ぎ、リュックを下ろし、リラックスするが下着まで
雨と汗で濡れている、暫くすると汗が寒さを誘ってくる
時間がたつと寒さで身体が震えてくる。              
小一時間程して小雨になり下山する人、登る人、三々五
々小屋を出て行く。早く着きたい一心で私たちも室堂に
向かって小雨にも関わらず小屋を後にすることにした。
少ないボトルの水に心細さを募らせながらの縦走である
ここで、降った雨が水滴となって熊笹に付着いているの
を発見、試しに熊笹を舐めてみると喉の奥の乾きが少し
潤う感じがした。これは結構イケル様な気がした。これ
だ!!水滴が多く付いている5〜6枚の笹を選び連続して
舐めると喉の潤いは勿論のこと水分補給も出来たような
感触が得られたのである。孫娘にも勧め試させる。これ
を機に次は道端の小さな水の流れを見つけこれをボトル
に蓄える。透かして見るとかなり濁っている。でも、背
に腹を変えられず自分から孫娘に飲んで見せた、久しぶ
りの水分補給であり、実に美味しいかった。孫娘も続け
て少しだけ飲んでいた。やはり余程喉が渇いていたのだ
ろう。彼女は勿論のことだが、永い私の人生でこんな思
いをして雨水を飲んだことは記憶になかった。        
私は農家の出身であり、子供の頃は山水や溜まり水は当
たり前のように飲んできたのでさほど抵抗は無かったが
孫娘にとっては初めての経験であり無抵抗に飲めるはず
がないことは充分解っていた。                      
白山登山

午後3時過ぎ2ルートの合流点「黒ボコ岩」到着、ここま
で来れば室堂まであと1km。ボトルには水は殆ど残って 
いなかったがゴールはすぐそこである。この先は高山植
物のお花畑がある白山の名所「弥陀ヶ原」である。広さ
は1km四方くらいあるだろうか、白、黄色、青、オレン 
ジ、高山植物の宝庫である。木道がこの「弥陀ヶ原」を
縦断している。今まで水不足が脳裏にあったため空腹感
もなく朝6時から小さなおにぎり1個で済ませてきたが、
木道の向こうの丘を越えるとゴールの室堂であることを
思うと気持ちに余裕が出て急にお腹も空いてきた。木道
の脇にリュックを投げ出し、座り込んでお弁当タイム、
木道の脇に雨水か湧水か分からないが透明度の高い水が
流れている。躊躇なく今までの水不足を取り返すように
水溜まりに直接口をつけてゴクゴク飲む、孫も続く・・
・午後3時半であった。                            
最後の小高い丘を越えるとそこは室堂である。孫娘はど
んどん先を行く、姿も見えなくなる、残すところ50m位 
のところで上から呼んでくれている、感激、目頭が熱く
なる。室堂到着、時計は午後4時15分、標高2450m、気
温14度であった。今朝「別当出合」を出発してから7時 
間35分の一日のと登山は終わった。                  
室堂には2階建て宿舎5棟がある(定員750名)他に食堂、
休憩室、案内所、売店などがあり、ちなみにお茶(    
500cc)は一本350円でした。                        
案内された部屋は10帖より少し広めの部屋、部屋の中央
に1m位の通路を挟んで両側に5人ずつ合わせて10人、肩 
幅より少し広めの敷布団が隙間なく敷かれてある。これ
が中二階の二段になっているので合せて20人が今夜の同
居人である。部屋には50cm角位の窓が一つと裸電球が付
いているが文字読む明るさはない。経験はないが刑務所
のほうが余程良いように思われた。しかし今夜の同居人
の目的は一つ、山に魅せられた人達なのだ。敷布団の狭
さになどクレームを付ける人はいない。              
山の朝は早い、夕食後、明朝の頂上登坂の準備を慌しく
済ませ、8時半の消灯時間には何とか床に就くことがで 
きた。気がつくと外は激しい稲妻と雷鳴が轟いている。
土砂降りの雨が降っているようだ。先程まで数年ぶりの
「天の川」を楽しんでいたのに30分もしないうちにこの
有様である。雨も雷も半端でない強烈そのものである。
でも、夏のサンダーストームは直ぐあがる筈である。多
分明朝は大丈夫だろう。                            
8月8日                                           
午前3時、携帯の振動音で目覚める。疲れと眠剤のお陰 
で普段以上の睡眠がとれたようだ。逆算すると7時間は 
眠ってことになる。凍りつくような水で洗顔すると頭の
芯まで一気に目覚める。昨夜の嵐が嘘のように満天の星
空である、孫娘の寝顔を見ていると起こすのが残酷なよ
うに思えた。                                      
3時45分、これから頂上の「御前峰」まで標高差250mを 
一時間で登らなければならない。辺りはまだ真っ暗の闇
夜でありヘッドランプの明かりを頼りに歩き出す。勾配
がだんだんきつくなる、後ろを振り向くと蟻の行列のご
とく明かりの行列がうごめいて近づいてくる。30分もし
ないうちに東の空が明るくなりかける、そして、分単位
で明るさが増してくる反面、勾配が更にきつくなる。日
の出は5時と決まっているのだが歩速は更に鈍くなり御 
来光に間に合わないような気がして気持ちが焦ってくる
今朝もまた酸素の手助けを借りることになってしまう。
頂上まであと30m位のところで小休止して酸素吸入して 
呼吸を整える。孫娘は先回りして上から呼んでいるが体
が動かない。普段なら1分かからず行ける距離である。 
老体に鞭打ちながらも遂に頂上辿りつくことが出来た。
ご来光15分前であった。孫娘と固く握手、万感胸に迫り
年甲斐もなく目頭に又もや熱いものを感じた一瞬でした
こんな年寄りに付き合ってくれた孫娘の他今回の登山に
協力や理解をしてくれた家族や友人に大いに感謝である
岩に腰を下ろしゆっくりとご来光を待つ事にした。5分
もしないうちに身体が冷えてくる、セーター、防寒着を
着込む、気温は10度を切っているだろう。ここ頂上付
近は大小様々な茶褐色ゴツゴツした岩石ばかりであるが
足元を見ると岩の隙間に草丈10cm程の小さな「イワキキ
ョウ」が咲いていた。その青紫の花の色は周囲の岩肌と
のコントラストが素晴らしい。そして、隙間から顔を出
したら寒いのか、それとも、出しゃばらずに遠慮してい
るのか控えめだが自分の存在を訴えているかのように懸
命に咲いている。                                  
今日は無風なので最高のご来光日和に間違いなし、東方
の雲海の向に北アルプスの稜線か一列に並んでいる、剣
岳、立山、槍ヶ岳、穂高、乗鞍岳 距離にして100km以 
上はあるのに足元から続いている雲海を走って行けそう
な錯覚に捕われる。北アルプスの稜線の一部分がどんど
ん明るくなってくる、大げさに言えば秒単位で雲と青空
の色が変わっているように見える。まもなく御来光を迎
える瞬間である。                                  
北側の2677mの「剣ヶ峰」の壁の裾にある噴火口はコバ 
ルトブルーの池となっており、それを取り巻くように残
雪が残っていた。後ろの方で誰かが「万歳!」続いてそ
の付近で「万歳!」最後に全員で「万歳!」頂上付近に
いる200人余の大合唱の御来光の瞬間であり、日本人で 
あることを実感した瞬間でもあった。                
朝食後、室堂の雰囲気を惜しみながら9時下山開始、下
山は昨日とは別のルートの「砂防新道」とした。登山で
足を傷めるのは殆どが下山時である。                
今日の下山の距離は少し長いが道を楽しみながら勾配が
緩く、水のみ場も点在するルートである。            
白山登山

リユックの重さは昨日の昼のおにぎりと多少のオヤツが
減ったくらいで重さはさほど変化なし、山のゴミは持ち
帰り厳守であり、売店で飲んだコーヒーの紙コップさえ
も自己責任で持ち帰らなければならない。振り分け荷物
で前には大きなゴミ袋を常にぶら下げながらの下山であ
る。下山では息切れすることもなくのんびりお花畑の景
色を楽しみながら、白いハクサンイチゲ、チングルマ、
ハクサンコザクラ、有名なクロユリも見つけることがで
きました。                                        
前方に滝の音がする、近づくと道の直ぐ横に滝壺がある
落差数十メートル位の細い滝である、この水で持参して
きたカルピスを薄めて喉を潤す、甘く冷たい飲み物は最
高である。午後2時遂に元の登山口の「別当出合」の吊 
り橋と小屋が見えてきた。ゴールはもうすぐそこである
疲れも殆ど感じず5時間も歩いた感覚すらなく、順調な 
下山であった。                                    
今回の予定として楽しみにしていた登山の総仕上げは「
白山温泉」に入ることだった。その温泉は駐車場に隣接
してあり、木造2階建で民家を少し大きくした位の温泉 
宿が1軒建っているだけである。入湯料は600円、経営者
の娘さんらしき女性が我が家に帰ったような感じの良い
迎え方をしてくれました。時間は充分あるので予定通り
温泉を堪能することにした。更衣室や浴室は杉とヒノキ
で造作されており、二つある湯舟も当然ヒノキ造りであ
る。小さい方の湯舟には「源泉かけ流し」の手書きの札
が添えてあった。温度は温めの35度で浮遊物が漂ってお
り少し濁っている、体感的にはしっくりこないがそれが
寧ろ偽らざる「源泉かけ流し」の雰囲気を出していた。
時間を掛けゆっくり浸かっていると疲れがどんどん抜け
て行くように思えた。その横の大きめの浴槽は無色透明
のお湯が勢いよく溢れている「温泉を濾過して加温して
います」と表示してあった。この温泉宿の主の人柄が分
かるような気がすると共に、今回の登山の仕上げに最高
のプレゼントを頂いた気分になりました。            
下山直後は体力の限界と疲労感から今回が最後の登山と
考えていましたが、あれから2週間を過ぎた今、もう一 
度挑戦したい気持ちが少しだけ湧いてきています。最後
に作家の深田久弥さんは霊峰白山のことを「仰いでも美
しいばかりでなく、登っても美しい山」と称しています
少しの体力と気力のある方に是非この山をお薦めいたし
ます、今回私が出会った人では最高齢者は78才で最年少
は小学2年生でした                                 
                                       de JK3KSC



事務局から                                        
                                            JA3MRF
残暑お見舞い申し上げます。                        
23年度よりJE3OWL稲垣さんから事務局を引き継
ぎましたJA3MRF有田です。                    
昔、地元の子ども会で事務局を勤めた位でその頃を思い
出しながらパソコンに向かっています。稲垣さんに年間
のスケジュールを箇条書きにした資料を頂、総会後の最
初の行事8月7日のアイボール会に向けての準備から始
めました。稲垣さんの提案で会員局が参加しやすい様に
会員向けの案内とチェックイン局向けの案内状を作成、
次に封筒に貼るタックシールを作成しながら、開局当時
から時々購入していたコールブック5冊を押入から取り
出し新しくチェックインされてきた局のあて先調査、そ
の時に再割り当てで持ち主が変わっているコールサイン
があることに気が付きました。それで新持ち主の住所が
分からずJARL.COMでメールによる案内で出欠の
返事いただきました。最終的にチェックイン局に案内状
を発送した中で5通あて先に受け取り主不明で帰ってき
ました。そのうち3局の方にはJARL.COMメール
で返事を頂、残り2局の方には連絡とれなくて案内でき
ず申し訳ありませんでした。                        
今年は9月18日に国民文化祭京都2011・アマチュ
ア無線記念局 8N3Bのゲスト移動運用が万灯呂山展
望台{地元では(まんどろやま)と呼ばれています。}
でありメインバンドは7MHzで、そのほか50MHz
・144MHz・430MHzで運用できる範囲で行う
事になりました。これからそれに向けての準備がありま
す。                                              
なれない新米事務局でいろいろ不手際がありご迷惑おか
けしますが各局よろしくお願いいたします。          
                                       de JA3MRF


2011年1月から8月31日までのロールコールチェックイン回数、順位一覧表
局数順位コール 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月 合計チェック率
11JA3BCJ445454450 00035100
21JE3PQG445454450 00035100
31JG3DER445454450 00035100
41JI3CJP445454450 00035100
55JA3ANH345444450 0003394.3
66JA3DLM435353450 0003291.4
77JA3DIK314354450 0002982.9
87JA3EKP435450350 0002982.9
97JA3WMS343444340 0002982.9
1010JA3LGF445454200 0002880.0
1111JL3TII434443220 0002674.3
1212JF3NAO222453230 0002365.7
1313JG3DXH325131340 0002262.9
1414JA3AUZ034401350 0002057.1
1515JA3PUA122324000 0001440.0
1615JH3CCT214122020 0001440.0
1717JE3OWL344200000 0001337.1
1818JA3WLN015001100 000822.9
1919JI3HTQ113002000 000720.0
2019JJ3CPE000250000 000720.0
2119JL3ROS410100100 000720.0
2219JR3JLB013011100 000720.0
2323JA3TVQ001121010 000617.1
2423JI3CZD000000150 000617.1
2523JK3KSC001410000 000617.1
2626JA3EBL100111100 000514.3
2726JA3MRF012101000 000514.3
2826JK3JXP010111010 000514.3
2926JK3STS013100000 000514.3
3030JA3RRK010210000 000411.4
3130JN3WCI/3004000000 000411.4
3230JR3WAS000004000 000411.4
3333JE3DYU000003000 00038.6
3433JG3SCS000000030 00038.6
3533JM3DUR030000000 00038.6
3633JO3KWK100010000 00028.6
3733JO3PWQ003000000 00038.6
3838JA3EOE011000000 00025.7
3938JA3HVN002000000 00025.7
4038JA3PTC000002000 00025.7
4138JE3LKZ001010000 00025.7
4238JH3JPE020000000 00025.7
4338JI3IVL002000000 00025.7
4438JK3UEP011000000 00025.7
4538JN3MUC010010000 00025.7
46468J1MORSE/3000000100 00012.9
4746JA3BRP100000000 00012.9
4846JA3CEK001000000 00012.9
4946JA3MTA000000100 00012.9
5046JA3NL000001000 00012.9
5146JA3SOV000001000 00012.9
5246JI3GFT001000000 00012.9
5346JI5OVQ000100000 00012.9
5446JO3UJZ010000000 00012.9
5546JS3KWG000000010 00012.9
 A参加局数616910672796853710000579 
 B実施回数445454450 00035 
  平均局数A/B15.317.321.218.015.817.013.314.20 00016.5 

キー局担当月一覧:H23年 1月JL3ROS 2月JE3OWL 3月 JA3LGF 4月 JK3KSC 5月 JJ3CPE 6月 JA3PUA 7月 JA3DLM 8月 JI3CZD 9月JG3DER 10月JG3DXH 11月JA3MRF 12月 JI3CJP 網掛け水色はKEY局 京都CW愛好会 会員名簿 JA3BCJ JA3CEK JA3DLM JA3LGF JA3MRF JA3PTC JA3PUA JA3RRK JA3WMS JE30WL JE3DYU JE3HXP JE3LKZ JE3PQG JF3QWJ JF3XCC JG2ULB JG3DER JG3DLX JG3DXH JG3FYW JH3KCG JI3CJP JI3CZD JJ3CPE JK3HGS JK3KSC JL3PYE JL3ROS JL8WEJ JM3HBM JM3XZC JN1INC JO3OON JQ3EBD JR4PYZ 以上36局(詳細略)  5.編集後記 1.事務局よりお知らせ @アドレス、電話番号の間違い、変更、不掲載希望がある時は 事務局まで。尚、送って頂いた原稿は明らかに誤字、脱字 と思われる部分のみ編集者の判断で編集している部分が あります。ご了承下さい。もしそのまま掲載希望の方は 、 その旨連絡下さい。期待に応えます。なお、掲載順は原稿 の到着順です AKCWAホームページに各種行事の案内、報告を掲示していま す。ご覧になった感想、意見、……等がありましたら、掲示 板に書き込み下さい。事務局が定期的に閲覧しています。 事務局への連絡用としても御利用下さい。 3.投稿案内 PCで原稿を作成された方はEメールにて事務局 kcwa.jimukyoku@hotmail.co.jp まで送信して下さい。 書式不問。Eメールで送れない方は郵送で事務局まで送付し て下さい。 4.クラブへの入会案内 入会金 1000円、年会費2400円。郵便振込みされる方は定 額小為替にて事務局へ/銀行振込は京都銀行 城陽支店 普通608880 名義 ケイシーダブルエイ 5.発行記録 京都CW愛好会機関誌 電信 第51巻 通巻無断転載禁 ? 版権はKCWAに帰属する 昭和61(1986)年6月1日初版発行 毎年2回3/9月吉日発行 バックナンバーはKCWAホームページ掲載中 URL https://kcwa.sakura.ne.jp/ 編集 JA3DLM      ja3dlm@jarl.com 事務局 JA3MRF kcwa.jimukyoku@hotmail.co.jp
バックナンバー
31号の機関紙   32号の機関紙   33号の機関紙   34号の機関紙   35号の機関紙
36号の機関紙   37号の機関紙   38号の機関紙   39号の機関紙   40号の機関紙
41号の機関紙   42号の機関紙   43号の機関紙   44号の機関紙   45号の機関紙
46号の機関紙   47号の機関紙   48号の機関紙   49号の機関紙   50号の機関紙